Case Study

自動倉庫建築における多くの制約をクリアし、圧倒的な保管効率を実現。
生産ラインから出荷直前までの荷役作業を無人化

食品・飲料メーカーA社様

国内最大の消費地である関東圏への出荷供給の拡大に向け、生産量の増強と共に物流の効率化を目指した改革プロジェクトが、食品・飲料メーカーA社様で進められました。プロジェクトの大きな転換点となるのが生産工場に隣接する物流倉庫の建設です。そのためには工場周辺の環境への配慮や景観条例などの様々な制約をクリアする必要があり、そこでは前例のない試みが必要となりました。

食品・飲料メーカーA社様

導入の背景

  • 出荷供給の拡大に備え、生産量の増強を計画。工場の生産ライン増設と共に、出荷をスムーズかつ効率的に行える1次保管の出荷倉庫を、工場棟の隣地に新設することとなりました。
  • 数万パレットもの保管量と、時間あたり数百パレットにおよぶ高い入出庫量能力が要求されました。
  • 工場周辺は自然豊かな場所であり、環境との共生が求められます。各種の法令のみならず、景観条例による建屋高さの規制や限られた敷地面積など、様々な制約をクリアする必要がありました。

マジックラック®の選定理由

  • 選定にあたっては当社の高密度自動倉庫 マジックラック®のほか、数社のスタッカクレーン式自動倉庫を検討。しかし従来の自動倉庫では、数多くの法規や制約事項の中で必要スペックを満たすことは不可能でした。一方マジックラック®はこれらの制約や必要スペックをクリアしつつ、最小限のスペースで最大限の保管効率を発揮することができるため、選定に至りました。
  • 災害が発生した際には、食品・飲料メーカーとしての供給責任があります。高密度自動倉庫 マジックラック®は地震発生時の安全性や、倉庫スタッフによるリカバリー方法などの対応策も評価されました。

マジックラック®の導入効果

  • 建築の設計段階からマジックラック®の特性を組み込むことで、物流要件と建築要件をクリアした倉庫の誕生に大きく寄与しました。
  • 工場棟と倉庫棟を直結し、入荷から出荷までの物流を一貫して当社の物流システムが担うことで、生産ラインから出荷トラックに積み込む直前までの荷役作業を完全無人化し、24時間操業を効率的に行うことができる工場となりました。
  • 他の保管倉庫の製品を1か所に集約することができ、物流コストの大幅な削減を実現しました。